北海道の雄大な自然を感じ、美しいサロマンブルーの湖一周をめぐる旅
ウルトラマラソン100km感動のゴールは常呂町スポーツセンターです。
ソルトレイクで「シムソンズ」が活躍して有名になったカーリングの盛んな、
自然ゆたかな北の街。
今回の遠征滞在はスタート湧別のみなみ隣、人口2万人の遠軽町です。
主要産業は農林業、気温がマイナス20℃くらいまで下がりますが、降雪は比較的少ないそうです。
こちらの建物は断熱気密性が高く暖房設備が整っていて、冬場室内では意外にも半袖で過ごせます。
ただし建物の基礎工事に思わぬ費用が掛かり、「氷結深度」は90cmと表示されています。
私が宿泊したホテルはクーラーが無く少し戸惑いました。
彼は突然、7年前Uターンで遠軽町に戻り、父より牧場を引継いだと聞きました。
当時、仕事は建築関係で親交も深く、たくさんの苦楽をともにしました。
そんな縁で今回たいへんお世話になりました。
「牧場経営」聞こえが良いですがと・・・ひとりごとのように。
いままで知らなかった苦労話、事業とはとても言えない飼育牛50頭規模。
現在は何とか努力がむくわれて、500頭まで増えたそうです。
まだまだこの地域では小規模です。
飼育牛の競売り場へ同行させて頂きました、当日は750頭ほど競りに掛かるそうです。
競売不動産の入札手続きと違い、カーオークションのように機械化された、ながれ作業でした。
良い牛は「高値です!」いずこも状況は同じ。 彼は言いました少し発育が遅れている、
体形がよくない牛を積極的に落札して、だいじに大事に手をかけ愛情をそそぎ育て増やしたそうです。
仕事の内容は違いますが、この感覚まさに今まで、私が実践してきた事と同じです。
いつまでも変わらないそのマインド、なぜかうれしさにつつまれました・・・
7年のときをこえ、あの時代がよみがえり、彼をさらに身近に感じました。
この話にはまだまだ続きがあります、野望はこれからさらに全国にむけ拡がる。
北海道北見市のハッカ生産量は昭和14年ごろ「世界市場の70%」を占めていました、
現在は合成ハッカが精製され、北見市の生産は衰退しました。
『北見ハッカ記念館』
「世界NO1のハッカ」をつかいブランド牛を生産する計画を彼より聞き、
驚きそして感心しました。
穏やかな笑顔で語りだした・・・
ハッカ栽培農家と契約してブランド牛の生産に、すでに取り組んでいること。
商標登録を受けた「北見ミント牛」は、5年先を目途に市場出荷に向け着実に計画は進んでいる。
大自然の恵みをふんだんに受けて大切に育てられた、その肉質はきっとやわらかで、からだに優しく、
爽やかにミントが香り、自然のあじわい、豊かだろう・・・ 目をとじ思いをめぐらせました。
いま北の大地を真っ赤に染めつくす夕日、美しい牧場風景、そのすみずみにまで、
たしかな自信が溢れていました。
次は東京神楽坂あたりで待合わせをして「北見ミント牛」を、
2人でいただきましょう、笑顔で握手をした。
夢は拡がるばかり、かたい約束をかわして北海道をあとにしました、彼ならかならず成功する!
このさき楽しみがひとつ増えました、応援しています。
私も負けられない頑張らなければ!
サロマ遠征で思いがけないことより、大きな勇気と刺激を頂き帰ってきて数日が経過しました。
あらためて思うことは、チャンスはどこにでもある、ただそれを見過ごしている。
いま一度、原点を振返り創業当時に思い描いた、「農耕型経営スタイル」を邁進します。
機内誌で目にとめた「志を立てて以って万事の源となす」なぜかいま心に響く。